朝鮮時代の両班の生活文化が600年間保存されてきたユネスコ世界文化遺産「河回村」をはじめ、安東には悠久の昔から守られて来た芸術や建築物、自然が沢山残っており見所が沢山あります。
そこで今回は、安東の数ある名所のなかから特に行っておくべき場所を厳選し、1泊2日で無駄なく効率よく周れるよう工夫しました。安東旅行のご計画立てにご参考ください。
安東旅行の計画立てる前に知っておきたいこと!
安東は田舎のため、主要交通手段のバスの本数が少なく、終電も遅くまでありません。
また、お店や文化施設は早く閉まってしまう上、史跡に行くには長時間の移動が必要なため、事前に行く場所をしっかり決めておく必要があります。
1泊2日で安東の要所を巡るには、長距離はバス、短距離はタクシーを使うなど時間短縮を行い、効率よく移動するのがポイントです。
1日目 : 安東ターミナル(市外バスターミナル)→塩サバ定食(昼食)→河回村→河回別神グッ仮面舞→屏山書院→安東チムタク(夕食)→月映橋(夜景観賞)
2日目 : ホテルビュッフェ(朝食)→陶山書院→MAMMOTH製菓→安東ターミナル(市外バスターミナル)
宿泊 : リッチェルホテル
↓徒歩2分
11:50 安東名物、塩サバ定食でランチ
トジュッデガムは、河回村の入り口に位置しているため、観光前後に立ち寄るのにピッタリのお店です。塩サバ定食には、8種類のおかずと、大きな塩焼きのサバ、味噌チゲが付きます。鯖の身が厚く、モチモチした食感が特徴です。白米に乗せて食べると相性バッチリ。観光前にしっかり栄養取りましょう。
↓シャトルバスで5分
12::30 ユネスコ世界文化遺産「河回村」を見学
河回村
河回村は豊山柳氏が600年余り代々暮らしてきた韓国の代表的同姓村として、2010年にはユネスコ世界文化遺産に登載されました。田園と藁ぶき屋根が連なる田舎風景は日常からの開放感とノスタルジアを感じられます。村の一角にある厳かな岩の絶壁「芙蓉台」と松林は見事で美しく必見です。
14:30 河回村でしか見られない重要無形文化財の仮面劇を見学
河回村別神グッ仮面舞
河回村にて行われている常設公演で、国家無形文化財第69号に指定され、劇で使用される河回仮面は国宝121号に指定されています。古来より、村の平和と豊作を願い、神を楽しませるための娯神行為として行われていた「河回別神クッ」を再現したもので、ユーモラスで、時々猥談や風刺も混ざり、老若男女誰でも楽しめる愉快な劇です。
↓15:10 河回村発46番バスで15分
15:25 朝鮮時代の書院建築物の白眉「屏山書院」を見学
屏山書院は柳成龍が弟子たちに教えを諭した場所で、史跡260号に指定されています。建物は質素ながらも自然との調和が美しく書院建築の白眉と評されています。立教堂から眺める2階建ての晩対楼は、背景に洛東川と屏山の景色を欄干の間に収め、屏風が広がっているように見えると称賛されています。
↓15:40 屏山書院発46番バスで15分
15:55 河回村入口の荷物保管所に荷物受取りに。
↓16:30 河回村発 46番バスで50分
17:20 安東小学校バス停留所に到着。
↓徒歩5分
17:25 安東旧市場(チムタク通り)に到着。安東名物チムタクで舌鼓。
安東旧市場(チムタク通り)の一角、2階に位置する「キムデガム」は、40年の歴史を持つ地元の人もオススメするチムタクの名店です。上質な鶏肉が非常に柔らかく、お店秘伝のしょうゆベースのつゆがお肉と野菜、春雨にしっかり染み込んでいてコクの深い味を楽しめます。ご飯を混ぜて一緒に食べると更に美味しく食べられます。
↓安東駅、教保生命停留所19:25発 3番バスで10分移動
19:35 月映橋で夜景観賞
月映橋
国内で最も大きい木柵橋で、安東ダムの上にあります。2003年に建てられて以来、地元の住民たちの憩いの場所であり、観光地としても人気のスポットです。夜になると、橋全体がライトアップされ、美しい夜景を楽しめます。20時半から20分間行われる噴水ショーも折角なので見て行きましょう。
↓タクシーで5分移動
20:50 ホテルチェックイン
リッチェルホテルは月映橋を過ぎ、文化観光団地の高台を登ったところにあります。客室90室、バルコニー、簡易キッチン完備のコンドミニアム式の観光ホテルで、全客室広めの間取りが特徴です。高台にあるためバルコニーからの眺めが良く、開放感とリゾート気分を味わえます。ゆったり大きなバスタブに浸かって、一日の疲れを癒しましょう。
9:00 チェックアウト
↓コールタクシーで15分
9:20 安東駅前、教保生命前停留所到着
↓9:40発 67番バスで35分
10:15 韓国の千ウォン札に描かれている陶山書院を見学
陶山書院
河回村と並ぶ安東の代表的名所で韓国の千ウォン札にも描かれています。朝鮮時代を代表する儒学者、李滉を称えて建てられた書院で、朝鮮時代末期の書院撤廃令を免れた47カ所の書院の一つです。人里離れた自然に囲まれており、風流な景色を眺めながら、ここに通ったソンビの気分を味わえます。
↓11:00発 67番バスで35分、教保生命前で下車後、徒歩5分
11:40 MAMOTH製菓で軽く昼食
創業40年、親子2代続く韓国三大ベーカリーのひとつで、ミシュランガイドに選定されたこともある名店です。クリームチーズパンが一番人気で、他にも柚子パウンドケーキ、アールグレイ&ストロベリーなどスイーツ類も豊富です。カフェになっているので、こちらでお茶をしながら、安東旅行の思い出に浸ってみると良いでしょう。
↓タクシーで15分
12:30 安東ターミナル(市外バスターミナル)着、13:10発バスでソウルへ
安東は史跡が沢山残っていて歴史好きにはたまらないスポット。両班が住んだ家で安東の景色をなぞらえていると、さながら朝鮮時代にタイムスリップしたかのような気分を味わえます。次回は安東に旅立って、パワースポット巡りで心身の癒しを満喫してみてはいかがですか?