旧正月のお祝い「ソンクラーン」=水掛け祭り!
タイの旧正月を意味する「ソンクラーン」。旧暦の新年だが、現在は4月13日から15日で固定され、祝日となっている。元来、新年のお祝いで、家族が集まり仏像や年配家族をお清めしていたようだが、最近は単なる水の掛け合いに発展している。そのため「ソンクラーン」を水掛け祭りとも言う。
そしてパタヤの「ソンクラーン」は、4月13〜19日までみっちり一週間行われる。最終2日間の18、19日は圧巻だ。18日が北パタヤ(ナクルア)、19日が南パタヤと一応、指定されてはいるが、そんなのお構いなしといった感じで、街中が半ばパニック状態のような戦場と化す。その他の地域(地方)はとっくに終っているのに、パタヤはいよいよ佳境を迎えるわけだ。水掛け祭りに熱心なのは、やはり観光客のファラン(欧米人)たちである。地元タイ人はピックアップ車の荷台に、水タンクとともに乗り込み、バンコクからチョンブリなど、各地から戦場パタヤへと押し寄せてくる。もちろんパタヤが誇るバービア群では、特大バケツの用意も。タイ人にとっては、まさに一年に一度の特別な期間(タイ旧正月)なのだ。街中から「サワディーピーマイ(新年おめでとう)」や「ハッピーソンクラーン」という掛け声が響き渡り、水掛けが興じられる。人気のある武器は、バケツ一杯分ほどの水を一気に吸い取り、一気に吐き出すという噴射式の簡易ポンプだ。ちなみにバンコク辺りでは強力なため、禁止(自粛)とされている。ビーチロードからセカンドロードは、ほぼ無法地帯の渋滞状態と化し、バイクとソンテウは絶好のカモになってしまう。水掛けバトラーたちの餌食となることは必至。なかにはでキンキンに冷えた冷水やベビーパウダー(粉)を塗りたくられたりすることもある。最終日ともなると朝7時8時の段階で、すでにお祭りムード最高潮。タイ人と車の数がおそろしいほどである。いつもは欧米人が多いパタヤだが、この日は7〜8割りはタイ人ではないかというほどタイ人で賑わっている。とにかくタイ人。ビーチロード〜スクンビット通りまで、至る所にタイ人。どこから来たんだと思わせるほどタイ人。時期が合えば、ぜひ参加してみて。