韓国で人気だった4本が日本上陸!「今月の韓国映画」
7月に日本で公開される韓国映画は4本。ラブコメ、ヒューマンドラマ、アクション、コメディーとジャンルは違うが、どれも韓国でヒットした作品。すべてが韓国では100万人以上の観客を動員している。
『最も普通の恋愛』
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映画あらすじ
婚約が破談になったにも関わらず、いまだ元カノに未練タラタラのジェフン(キム・レウォン)。いつものようにヤケ酒を飲み、二日酔いで始まった朝、ジェフンは知らない番号の誰かと夜中に2時間も電話した履歴を見つける。
相手は職場に新しく入ってきたばかりの同僚ソニョン(コン・ヒョジン)。元カレの裏切りで破局したソニョンは恋に幻想など抱かない。終わった恋にはすっぱりと見切りをつける現実女子だった。しかも初出勤の日にカレ氏と別れ、その現場をジェフンに目撃されていたのだ。
出会ってわずか1日で、互いの恋愛について詳しく知ることになった2人。だが“情けない”“呆れた”と文句を言いながらも、次第に気になる存在になっていき―。
公式サイト: http://klockworx-asia.com/crazyromance/
韓国ドラマ好きのファン必見!
去年10月に韓国で公開された本作は292万人もの観客を動員。去年の映画興行ランキング第10位に見事ランクインしている。長いこと韓流ブームを牽引してきたキム・レウォンとコン・ヒョジンの共演は、2003年に放送されたドラマ『雪だるま』以来。思わず「待ってました!」と言いたくなるようなラブコメディーに心が弾む。
『最も普通の恋愛』
(2019年/韓国/109分)
2020年7月31日(金)シネマート新宿、シネマート心斎橋ほか順次公開
こんなラブストーリーが見たかった!
『マルモイ ことばあつめ』
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映画あらすじ
1940年代の京城(日本統治時代の韓国・ソウル)。朝鮮半島では自国の言語や名前を日本式へと変えられていた。
仕事をクビになったパンス(ユ・ヘジン)は息子の授業料を払うため、ジョンファン(ユン・ゲサン)のバッグを盗んでしまう。朝鮮語学会の代表を務めるジョンファンは、失われていく朝鮮語を守るため内密に辞書を作ろうとしていた。各地のあらゆる言葉を集めていたとき、パンスにバッグを盗まれたのだ。
読み書きができないパンスだったが、朝鮮語学会で雑用係として働くことになり、ジョンファンから母国語を教わることに。やがてパンスは辞書作りを通して自分の話す母国語の大切さを知るが、この当時、辞書作りは命がけの作業でもあった―。
公式サイト: https://marumoe.com/
人と人とをつなぐ膨大な量の言葉を辞書に
全国の言葉や方言を集める“マルモイ(ことばあつめ)”。日本統治下だったが、実際に辞書作りの未完原稿が残されており、母国の言葉を残そうとした人は確実に存在したようだ。
この興味深い作品は韓国での注目度も高く、昨年1月に公開されると281万人を動員。ソーシャルディスタンスを余儀なくされる今こそ見たい映画だ。
『マルモイ ことばあつめ』
(2019年/韓国/135分)
2020年7月10日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋ほか全国順次公開
初めてハングルが読めたときの喜びに共感!
『悪人伝』
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映画あらすじ
ある夜、凶暴なヤクザの組長ドンス(マ・ドンソク)が何者かにめった刺しにされる。奇跡的に一命をとりとめたドンスは、対立する組織の仕業だと疑い、手下を使って犯人探しに動き出す。
一方、警察で捜査にあたるのは、暴力的な手段も辞さない荒くれ者の刑事テソク(キム・ムヨル)。世間はまだ気づいていないが、テソクはこの事件が連続無差別殺人鬼によるものと確信。そこにドンスも絡んでいることを嗅ぎつけ、事件の手がかりを求めてドンスにつきまとう。
互いに敵意をむき出しにしながらも、自らの手で犯人を捕らえようとするドンスと刑事のテソク。だが、狡猾な殺人鬼を出し抜くためには互いの情報が必要。いつしか二人は共闘し、犯人を追い詰めていく―。
公式サイト: http://klockworx-asia.com/akuninden/
設定もキャストもすべてが型破り!
“マブリー”(ラブリーなマ・ドンソク)の愛称で親しまれるマ・ドンソクが凶暴なヤクザの組長となる。2005年に発生した“天安連続殺人事件”がモチーフというが、実際にはどんなサイコな殺人鬼でもさすがにマ・ドンソクを狙うことはないだろう。その設定自体、もはやコメディーだ。昨年5月に公開され、336万人もの観客を動員するヒット作となった。
『悪人伝』
(2019年/韓国/110分)
2020年7月17日(金)シネマート新宿ほか公開予定
役作りで15キロの増量に成功したキム・ムヨル。
『シークレット・ジョブ』
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映画あらすじ
有名法律事務所の見習い弁護士テス(アン・ジェホン)に一世一代のチャンスが訪れる。それは廃業寸前の動物園を3ヶ月で立て直すことだった。
いざ行っていると、客どころか動物すらほとんど残っていない。そんな動物園を救うため、新園長に赴任したテスの崖っぷちの打開策は「スタッフが動物に扮装する」という奇想天外なものだった。獣医のソウォン(カン・ソラ)はライオン、飼育係のゴヌク(キム・ソンオ)とヘギョン(チョン・ヨビン)もゴリラやナマケモノになるため、着ぐるみに身を包んで檻の中に入る。腰痛持ちの前園長(パク・ヨンギュ)に代わってテスもホッキョクグマに扮するが、のどが渇き、つい客の前でコーラを飲んでしまい―。
公式サイト: http://klockworx-asia.com/zoo/
ふざけたことを真面目にやる姿が面白い
大ヒット作『エクストリーム・ジョブ』制作陣の最新作。韓国では今年1月に公開されたばかり。新型コロナウイルスの影響を受けることなく、120万人もの観客を動員し、思いがけず(?)スマッシュヒットとなった。
何が何でも動物園を再起させたいテスがふざけたことを真面目に説明するシーンには笑いがこみ上げる。
『シークレット・ジョブ』
(原題:『傷つけない』/2020年/韓国/117分)
7月24日(金)よりシネマート新宿、シネマート心斎橋にて1週間限定ロードショー
ふざけているように見えても真剣。
text:児玉愛子
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